離婚届を出す前にまずは確認_2

離婚をスムーズに進めるために、大切なのは事前準備です。

この記事では離婚をスムーズに進めるため、また離婚後にズルズルと揉めないようにするために重要な

・離婚届の提出方法
・離婚届を提出する前に確認すべきこと

・事前準備が大切な「財産分与」

について解説していきます。

離婚届はどこでもらえる?

離婚届の用紙は「全国の市区町村役場」の戸籍窓口、または市区町村の公式サイトでダウンロードできます。
土日・祝日でも役場の宿直室などで受け取りが可能ですが、誰にも会わずに手に入れたい方はダウンロードして使用するのがよいでしょう。

離婚届を提出する際の注意点


まず、提出時に必要なものは以下の通りです。

必要なもの

・離婚届
・届出人の顔写真つきの身分証明書(運転免許証やパスポートなど)

調停離婚や裁判離婚の場合、追加で以下のものが必要になります。
申立人の印鑑 / 戸籍謄本※1 / 調停調書の謄本 / 確定証明書※2
※1 本籍と現住所の市区町村が異なる場合
※2 裁判離婚の場合
提出先は、夫婦の本籍地・住所地・所在地(居所や一時滞在地)いずれかの戸籍窓口や出張所になります。

離婚届を提出する前に絶対に確認すべきこと

離婚の準備で「コレだけは外せない」確認事項をリストにまとめました。
離婚時のチェックリスト

①生活費を工面できるか
②親権/養育費をどうするか
(離婚の原因が不倫・DVなどである時)
③慰謝料は貰えるか
④持ち家や車などの財産分与をどうするか

実は、この中で最も重要なのは④財産分与です。
財産分与をスムーズに進めることができれば、離婚後の生活資金の見通しを立てることができます。
対象となる財産のうち、特に金額の大きい「持ち家」について解説していきます。

「持ち家」の財産分与について

家などの不動産は、たとえ所有者が単独名義であったとしても、財産分与の対象になります。

例えば、「夫のほうが収入が多く、ローンも夫だけが支払っている」、「持ち家が夫のみの名義になっている」などの場合でも、結婚後に築いた財産は夫と妻で折半することができます。

夫婦の収入の差に関わらず、公平に財産を受け取ることができるのです

 

持ち家の財産分与は、住宅ローン残高持ち家の現在の価値によって、以下の二通りの方法があります。

例1:ローン残高よりも持ち家の価値(売却価格)のほうが高い場合

ローン残高よりも売却価格のほうが高い場合、家を売却し、ローンも完済したのちに余った金額を、夫婦で折半することで財産分与を行います。

例2:ローン残高よりも持ち家の価値(売却価格)のほうが低い場合

ローン残高よりも売却価格のほうが低い場合、ローン返済に足りない金額を夫婦で半分ずつ出し合うことで精算します。

このように、「持ち家の価値」次第で、財産分与の方法が変わってきます。持ち家の財産分与、また離婚自体をスムーズに進めるためにも、まずは自分の目で持ち家の価値を早めに調べることが重要です。

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