任意売却の査定額を約3分で調べる方法
近年、経済状況の悪化による収入減、思いもよらぬ失業、あてにしていた定年退職金が期待できないなど、経済的な理由で、住宅ローンの支払いが困難になってしまう方も少なくありません。
住宅ローンが返済できないと、競売にかけられ、強制的に立ち退きを迫られ、債務が多く残るなど精神的なダメージも大きくなってしまいます。
そうならないためにも、住宅ローンの返済や滞納で悩んだら、「任意売却」で早めに対処すると、明るい気持ちで新生活を迎えることができます。
任意売却とは
■任意売却とは
住宅ローンの返済が困難になった場合に、返済が残っていても金融機関の合意を得て不動産を売却することです。
「任意売却」とは、銀行などの金融機関から住宅ローンなどの融資を受けている債務者と、その金融機関の合意により、返済が困難になったマイホームやマンションなどの不動産を売却することです。
本来、住宅ローンを完済した後でなければ抵当権などは解除できず、マイホームやマンションなどの不動産を売却することはできません。
しかし、その解除を金融機関に認めてもらい、一般の流通市場で売却するのが「任意売却」です。
「任意売却」をすると、市場価格の8〜9割程度で売却できます。
住宅ローンの返済金額が、売却金額より高くても売却ができ、残ったローンの返済計画にも柔軟に対応してもらえます。
さらに、引っ越し費用、引っ越し時期、引っ越し先などの融通も利きます。
また、家の持ち主は変わっても、賃貸としてそのまま住み続ける「リースバック」という方法もあります。
競売とは
■競売とは
住宅ローンが回収できなくなった金融機関の申し立てによって、裁判所主導のもと、不動産を無条件で差し押さえ売却されることです。
住宅ローンの支払いが滞ってしまうと、早ければ3ヶ月、遅くても6ヶ月で銀行など金融機関はその不動産(ご自宅など)を差し押さえます。
そうなってしまうと、法律に則り裁判所の主導のもとに競売にかけられ売却されるだけです。
競売では、市場価格の5〜6割程度で売却されてしまいます。債務も多く残り、返済も苦しくなります。
さらに、強制的に立ち退きを迫られ、引っ越し費用もでなければ、準備する猶予もありません。新生活も苦しくなってしまうでしょう。
また、競売情報は一般に公開されるため、ご近所に知られてしまう可能性もあります。
任意売却は競売よりも有利なもの
任意売却と競売を比較してみると以下の通りです。
<任意売却>
・市場価格に近い8~9割の価格で売却でき、無理のない返済計画を立てられる。
・引っ越しに関する費用、時期、次の住まいなどの融通が利く。
・プライバシーが守られる。
<競売>
・市場価格の5〜6割ほどの低額で落札され、債務が多く残り返済が苦しい。
・立ち退き費用はなく、強制的に立ち退きを迫られ、引っ越し先は自分で探す。
・競売情報が公開され、近所に知られてしまう可能性がある。
競売は不安やストレスが大きいのに対し、任意売却では先の見通しが立ち、周囲からも通常の引っ越しと変わらないように見えるのです。
任意売却は、競売より有利ですが、競売にかけられる前に動く必要があります。
競売になり購入者が決まれば、「この家にずっと住み続けたい」「もう少し待ってほしい」という想いは関係なく、元々の所有者であるあなたに抵抗する術は残されておらず、直ちに退去しなければなりません。
自宅の評価額の調べ方
まずは、任意売却の査定額を出すために、自宅の評価額を調べてみるといいでしょう。
不動産は物件の場所や時期によって評価額が変動します。
そのため、通常は税理士さんや不動産鑑定士さんに評価を依頼することになります。
しかし依頼にはもちろんお金がかかりますし、実際に不動産の評価が完了するのは時間がかかります。
そこでよく使われるのがネットを使った方法です。
やり方は簡単で「リビンマッチ」を使う方法です。
不動産一括査定サイトである「リビンマッチ」を使えば、PCやスマホで自宅の住所をチャットで入力していくだけで、実勢価格を約1分で出すことができます。
実勢価格とは、不動産が実際に売買されるときの価格のことですが、必ずしもその価格で売却できることを保証するものではありません。
こちらで出た評価額に80%-90%をかければ、任意売却の査定額が算出されます!
■任意売却の査定額
自宅の評価額 × 80%〜90%=査定額
ただし、リビンマッチは任意売却の査定額の計算のためのサイトではなく、不動産の実勢価格を出すためのサイトですので、そこから計算して出た評価額はおおよその数字となります。
実際の売却額と少し差が出る場合がありますので、ご理解ください。
リビンマッチは無料で使えるので、ぜひお気軽に試してみてください。
住宅ローンの返済に困ってしまったら
住宅ローンの滞納が合計6回になると、競売への手続きが進められてしまいます。
裁判所から「競売開始決定通知」が届くと、競売を取り下げて任意売却をするまでに残された時間は、早ければ3ヶ月、遅くても5ヶ月ほどしかありません。
競売にかけられてからの任意売却交渉は、時間切れとなってしまう可能性もありますので、早めに始めた方が良いでしょう。
債権者によっては、競売手続きに入った物件の任意売却への変更は、同意してもらえないこともあります。
任意売却の手続きが遅れると、競売手続きが進んでしまいます。
この点を踏まえて、任意売却は、住宅ローンの支払いが困難になったら、競売になる前に早めに行動するのが大切です。
こちらでは自宅の評価額を知ることもできますし、高く売却したい時の査定にも使えます。明るい未来の生活のためにも活用してみてください。